2023年度 11月5日(日) 開講

ワークに集中できる現場づくり、作品を良くすることに俳優が集中できる環境を作ること。これにはメカニズムがあります。健全な現場を作りたい指導者に向け、日本の演劇界が次のステップに進む技術を伝えます。

イギリスと日本でそれぞれの専門技術と教育学を学び、現場を通して実践を重ねてきた池内美奈子と木村早智が、教育学、心理学、実践を通しての知識、コミュニケーションスキルの観点を組み合わせたコースを展開します。

本講座は6ヶ月という期間を使い、自分の今までの教え方・伝え方の回路やくせを見直し、何をどういう理由で、誰に伝えたいから、どのような手法を使うのかを議論し、整理するとともに、人の学びのプロセスを多角的に捉えていきます。また、受講者はこの期間中に本講座を通して気づいたことを、自分の現場に応用し、実践を通してどのような結果を導いたのかをフィードバックすることにより、探求の質を上げることが出来ます。

時代に合わせた指導思想、クラス構成の組み立て方・プランニングに必要なツール、指導者として必要な視点などを、講義、エクササイズやロールプレイ、ディスカッション、ゲストスピーカーによる特別授業を通して体得していきます。

教える人の熟成のプロセスは往々にして孤独なもの。ただ、独りで頑張っていると視野が狭くなり、時代や価値観が変わっていくことに対応できなくなったり、自分のよく知っている方法に安住してしまう危険性があります。この講座は、俳優指導者として、演出家として、もっと実力を伸ばしたい人、またお互いに刺激できる仲間が欲しいと思っている人のためにあります。また、希望者にはオプションとして指導者個人に合わせたメンターシップも行います（別料金）。